2018-01-01から1年間の記事一覧
『父の言葉をいま・・・その1』を書いたのは、2015年の1月16日でした。 4年も経ったのですね。 この国の今を、世界の今を、父がいたら何て・・・・・・。 父の言葉を聞きたくて、父が遺した文章と向き合う日々でした。 4年間続けることができたのは、きっと父が励まし…
「Gilets Jaunes(ジレ・ジョーヌ)」。 滞在中のパリのホテルで、テレビの報道番組を見て知ったフランス語です。 “黄色いベストの人々” です。 12月8日の土曜日には、辞書を片手に生中継を見ていました。三々五々集まってくる ジレ・ジョーヌの人々は、のど…
グルジア(現ジョージア)の叙事詩『虎皮の騎士』(ショタ・ルスタヴェリ作、袋一平訳)が理論社から刊行されたのは1972年のことです。 グルジアを度々訪れ、グルジアをこよなく愛していた父にとって、この作品の刊行については、特別な思いがあったのでしょ…
灰谷健次郎さんが逝かれたのは、2006年11月23日でした。 12年も経ったのですね───。 灰谷さんと父の手紙を読み返しています。 父が灰谷さんに差し上げた手紙は、何通か灰谷さんの妹さんが整理して下さって今、私の手元にあります。 「北海道新聞」に掲載され…
坪谷令子展 「いのちのカタチは・・・・・」 2018年11月10日(土)~11月21日(水)神戸 ギャラリー島田 にて (前略) 灰谷健次郎さんは1970年、私が新卒で赴任した東灘小学校に教師としておられました。 2年後に辞し、沖縄放浪を経た後に執筆されたのが『兎の眼…
移民の受け入れを拒む人々。 “受け入れる”という優しさをなぜ失ってしまったのか───。 退陣に追い込まれたメルケルさん。 ユダヤ教礼拝所での銃乱射事件。 アメリカへ向かって移動を続けている何千人もの “移民キャラバン” はこの先いったいどうなるのか───…
2004年に起きたイラク人質事件を思い出しました。 『悠吾よ!明日のふるさと人へ』(2006年刊)の中で、父はこんなふうに記しています。 芥川龍之介の『蜘蛛の糸』の一節を引いて───。 (前略) カンダタはそのクモの糸をしっかりとつかみ、上へ上へとたぐり…
「わが青春のふるさとは北海道だ」───そう記していた父。 一緒に北海道へ行こう・・・・・、よくそう言っていました。 けれど実現できませんでした。 そのことを今も悔いています。 父が学生時代、モンテーニュの「随想録」を手に、しばらく過ごした然別湖で、思…
“改憲”に並々ならぬ意欲を示している我が国の首相。 1954年生まれ。戦争を知らないだけでなく、戦争を知ろうともしない人。 今、一冊の本を手にしています。 『五十一年目のメッセージ── 一人ひとりの戦争と平和──』 旭川の書店、冨貴堂が1996年に刊行したも…
この9月の終わりに、寺山修司作の芝居を観る機会がありました。 これまで寺山作品に馴染んでいなかった私は、少しとまどいながら、けれど次第に寺山ワールドに引き込まれていったのです。 寺山修司で私がいつも思い浮かべるのは、父がたびたび引用していた彼…
生涯楽習上田自由塾 公開講座 「シルクロードよもやま話」-蚕都上田の原点、古代東西交易の道の今むかし 講師 :小宮山俊平 (☎090-9247-2310) 開催日:11月17日(土)午後3:00~5:00 場所 :エディターズミュージアム(上田駅前 若菜館3F) 定員、対象:…
毎年、パリ滞在中に必ず一度訪れるカフェ「ル・ドーム」。 モンパルナス、ヴァヴァンの交差点のそのカフェのテラスで、ひととき “エコール・ド・パリ”の画家たちに思いを馳せるのです。 初めてそこを訪れた時、私たち夫婦を日本人と見るや、ギャルソン(カフ…
先週、樹木希林さんのことを書いたブログを読んで下さった方からメールをいただきました。 ずっとずっと父を敬愛してくださっていて、このミュージアムの存在を大切にしてくださっている方です。 「安倍三選」に日本の行く末を思い、激しい不安に襲われる───…
樹木希林さんについては、灰谷健次郎さんから何度かお話をうかがったことがあります。 樹木さんの娘さんの也哉子さんは、9歳か10歳の夏休みに、淡路島で灰谷さんと過ごされたことがあるそうです。 「也哉子ちゃん、結婚が決まった時にあいさつに来てくれはっ…
中日新聞の記者さんが、ここへ取材にいらしたのは、今年の5月頃だったと思います。それから更に丹念に取材を重ねられたのですね。中日新聞8月20日付朝刊に(東京新聞同日夕刊にも)“幻の「高畑戦争映画」” と題された署名入りの記事が掲載されました。 しか…
京都への途中、近江八幡に近い石塔寺(いしどうじ)を訪ねました。 20年以上も前に父と行った思い出があります。どうしても探して行きたかったお寺です。 父はなぜ、そのお寺を知っていたのか────。 なぜ、母や私をそこへ連れていったのか───。 石塔と石仏が…
8月24日に行われた「松元ヒロ LIVE in UEDA ひとり立ち」 大成功だったと私は思います。 当日のアンケートから─── 「憲法を変えないで、政府を変えろ!なるほどその通りです」 「戦争の足音が聞こえる危機の時代に最も大切なメッセージを、エネルギッシュに…
体感したロシア伝えたい ロシア語翻訳家 小宮山俊平さん 信濃毎日新聞 「ひととき」欄 2018.8.21掲載 ロシア語という言語の面白さに引かれて50年近く。通訳や翻訳、旅行ガイドなどの仕事で、ロシアやロシア語圏の中央・東アジアの国々へ約200回出掛けた。「…
作家の山中恒さん。 毎年土用の丑の日に合わせて、蒲焼きの注文をくださいます。 “注文をいただくと、父はいつもとても嬉しそうでした”─── 今年のお礼状にそう書かせていただきました。 山中恒さんの『とべたら本こ』(1960年刊)を読んだのは中学一年生の頃…
『ゆりかもめの歌―三方克詩集』が刊行されたのは1969年のことです。 先日、三方さんの晩年のパートナーでいらした女性の方が訪ねてきてくださいました。三方さんは昨年亡くなられたとのことです。 三方さんから父がいただいた手紙は20通ほど。ハガキもやはり…
松元ヒロ[ひとり立ち]ライブin上田 シリアスな政治情勢をコントで!!8月24日(金) 19:00~ 上田文化会館週刊うえだ 2018.7.28掲載 コント集団ザ・ニュースペーパーの結成メンバーで、98年に独立した松元ヒロさんは、2005年に「立川談志日本の笑芸百選」…
7月20日が今年の “土用丑の日” でした。 私が今 “女将さん” として働いている上田駅前の鰻屋「若菜館」。 父の長姉 “喜久姉さ(あねさ)” がこの店に嫁いできたのは、もう100年近くも昔のことになるでしょうか。 生家の酒屋が没落して、小学校5年生で上京し…
『南アフリカ117日獄中記-アパルトヘイト下の魂の苦悩-』(ルス・ファースト著、野間寛次郎訳)が理論社から刊行されたのは1966年のことでした。 “アパルトヘイト=人種隔離政策” という事実があることを、私はこの本で初めて知りました。高校生でした。 …
“オウム7人死刑執行” という見出しに、心が震えました。 たとえ死刑囚であっても、そのひとつひとつがかけがえのない命です。 “ 7人” というひとくくりでなく、ひとりひとりの「何故・・・・?」を解き明かさねばならなかったのに・・・・。そう思えてなりません。 …
先週に続きます。 「日本のほんとうの敗戦は、同胞の自立的精神が失われた日にこそ訪れるのだ・・・・・」。 父がくり返し語っていた “第二の敗戦” ───。 まさしく、今の世にぶつけられるべき父の言葉が遺されていました。 (前略) いや、たんなる絶望ではないは…
灰谷健次郎さんの教え子 朝日新聞解説委員 大野博人さん-灰谷さんを語る週刊うえだ 2018.6.30 掲載 理論社を創業した上田市出身の名編集者・小宮山量平さんが晩年の拠点とした「エディターズミュージアム」(上田駅前)で、先ごろ、小宮山さんと作家・灰谷…
“「ああ、もう駄目だ!」と、実際に声を出して、私は何度も呟いた” ─── 父がかって書いたある文章の冒頭の部分を、私は時々思い浮かべます。 今もまた───。 毎日のようにくり返される殺人事件。 誰でもよかった─── 顔も知らなかったのに─── ネット上で恨んで…
松元ヒロ LIVE in UEDA ひとり立ち 公演のお知らせ 時 :2018・8・24(金) 19時開演(開場18:30) 場所:上田文化会館ホール チケット先行予約 6月20日(水)~7月31日(火) 1人2,500円 一般販売:8月1日(水)~当日 1人3,000円<プレイガイド>…
理論社との最初の出会いについて記された灰谷健次郎さんの文章を見付けました。> (前略) 定時制高校を卒業するとき、何か賞をもらったが、そのときの副賞が、理論社の本だったのである。 たしか、『憲法読本』という本だったと思う。いっぱしの政治少年き…
「うの花忌」での大野さんのお話が、今も心に残っています。 二十代の若い灰谷先生と二年生の大野博人君。 真剣に向かい合う二人のやり取りが、ボロボロになった便箋に残されていました。 『2歳から5歳まで』(1970年、理論社刊)の著者コルネイ・チュコフ…