Editor's Museum「小宮山量平の編集室」

日々のできごとと思いを伝えます。

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

父の言葉をいま・・・その85

「敗戦」と題された生原稿が見つかりました。 さがしていたものにやっとめぐり会えたのです。 たまたま『季刊理論』の創刊号に自ら筆をとって《敗戦》と題する大長編小説の第一部の冒頭百枚余を「楯にのって」と称して掲載した私は、珍しくも検閲官から第一…

父の言葉をいま・・・その84

ミュージアム開設から約10年をかけて、父がいただいて保存していた膨大な数の手紙の整理をしてきました。 著者の方から、あるいは表紙の絵やさし絵を描かれた画家の方からいただいた手紙。編集者であった父とのやりとりがうかがえます。 「あぁ、こんなふう…

父の言葉をいま・・・その83

東京大空襲を描いた絵本『猫は生きている』(1973年理論社刊)。これ以上の組み合わせは考えられないと思うほどの早乙女勝元さんの文章と田島征三さんの絵です。 私が創作児童文学出版の道を拓いたなどと評価されたりすると、ただ恥ずかしい。そんな時私は、…

父の言葉をいま・・・その82

「私の大学」の第一回目の講師としてお迎えしたのは、作家の早乙女勝元さんです。東京大空襲戦災資料センターの館長でもいらっしゃる早乙女さんの作品、東京大空襲を伝えようとされた絵本『猫は生きている』(1973年 理論社刊)を、私はこの時期になると必ず…

父の言葉をいま・・・その81

天皇陛下とともに昨日ヴェトナムへ旅立たれた皇后美智子様のお姿に、かつて美智子様が国際児童図書評議会のニューデリーでの大会に基調講演として、お寄せになられたスピーチを思い起こしました。 『20世紀人のこころ』(2001年 週刊上田新聞社)の中で、父…